[スタートアップ紹介Vol.9]Autotalks | Isratech / イスラテック

Update [スタートアップ紹介Vol.9]Autotalks



※本企業は、Qualcomm社へ買収されました。(2023年)
動く情報端末として更なる可能性を模索しているコネクテッドカー。日本の自動車業界だけでなく、世界中の企業が IT 業界と連携し開発を推し進めている。イスラエルスタートアップも同様にコネクテッドカーに関連する技術を様々開発しており、その評価も高い。

URL : https://www.auto-talks.com

Autotalks は、V2X におけるソリューションを提供する自動車用認定チップを開発。車両、オートバイ、歩行者を効果的に調整する機能を有し、コネクテッドカーの移動性向上や事故の減少に有効です。

Autotalks について伺ってみました。

Autotalks とはどんな会社でしょうか?

Autotalksは ” Vehicle to Everything “( V2X )を含む、車両間のコミュニケーションのためのソリューションを開発しています。同社の V2X テクノロジは、車両と他の車両間( V2V )、車両とさまざまなインフラストラクチャ間( V2I )、自動車とオートバイ間( V2M )、および歩行者用車両間( V2P )の通信を、シームレスに行うことを可能にしているからです。
こうした通信は、一対一ではなく、一対 N (しかもNの数が多いのが特徴)のため、通信できるだけでなく、多数の通信がシームレスにできるからです。

Autotalks の優れた点は、車両間の連携だけでなく、信号などとも連携を取ることで、歩行者にも安全な環境を作ることができると考えられていますが、実際どのように、信号無視などの情報を素早く車両に伝達し、歩行者の安全を守っているのでしょうか?

Autotalks の V2X 技術は、自律走行車が他の車の意図を理解し、「普通の」車の車間調整や信号機などの車とインフラストラクチャ間の調整を行い、道路利用率を高めるだけでなく、結果として、汚染物質排出量を削減しすることにもつながっていきます。
情報は、車内に設置された多くのセンサー、信号機などの間でやり取りされます。これらのセンサーにより、車両は互いに、そして環境と通信し、交通事故を防ぐことが、技術的には可能になります。(実際に可能になるまでには、すべての車同士が通信する必要が出てきます)

世界中でもAIを用いたセンサー技術など似た技術が開発されていると思いますが、Autotalks の技術はそれとどのように異なり、どこが優れているのでしょうか?

たとえば、レーダーレーザーであるMOBILEYEのRADAR、LiDARのレーダーなどのカメラのようなセンサーの場合、AI 技術にはさまざまな気象条件、視野の悪さ、過酷な照明条件における制限があります。(最近はいわゆる悪条件でのレーダーも開発されつつあります。)
Autotalks 製品は、目に見えない情報を提供できる通信ベースのシステムであるということです。同社の最も重要な用途の1つは、道路にある物や他の乗り物に隠れているオートバイや自転車の保護です。自律走行車には、カメラやレーダーなどのセンサーが多数含まれています。
自律走行車両に求められる信頼性のレベルは、複数のセンサーの組み合わせによる完全な自律走行を達成することであり、そのためには車両通信機能の組み合わせを必要とします。しかし、Autotalks 製品は単一のセンサーで 360 度の通信範囲を提供するため、通信システムにおけるコストを削減でき、最大の利点としては、車両間のコミュニケーションによって車両間の調整を生み出すことです。

コネクテッドカーでの課題として、セキュリティの問題が挙げられますが、セキュリティ技術との連携は取れるのでしょうか?

Autotalks は、高速で移動しているときでも、見通しの悪い場所でも、車両同士が情報を交換できるようにするための車両間通信用チップを製造しています。
このチップには、車両が受信した信頼できる情報だけを参照するように設計されている多層の情報セキュリティシステムが含まれています。必要に応じて、ドライバーに表示されるコンポーネントで同じ情報が処理されます。セキュリティに関しては、Athenaの TeraFire®EC Ultra を使用しています。複数の防御層を持つセキュリティは、Autotalks の技術にとって重要かつ利点の1つです。外側の保護層は、Athena のTeraFire EC Ultra を使用してすべての情報を認証します。これにより、より複雑なセキュリティアルゴリズムをサポートするための素早い暗号化が可能になり、メッセージをリアルタイムで処理できます。

イスラエルのスタートアップでは自動運転やコネクテッドカーに関する技術が数多く開発されていますが、Intel や Google の技術や開発力には勝つには難しいと感じますが、それでもイスラエルのスタートアップが生まれ続ける理由はなんでしょうか?

イスラエルのスタートアップは、様々な方法で他の企業が使用する技術を再発明しています。もちろん、まだ発見されていない技術を開発することも IT の世界においては重要です。
しかし、すでに存在する技術を再開発し、それを改善し、そのような技術を利用する問題として解決することも、イスラエルスタートアップは得意なため、今後もイスラエルのスタートアップは世界でも注目され続けると思います。

本日はありがとうございました。

URL : https://www.auto-talks.com

※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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