[スタートアップ紹介Vol.41]EndoSpan | Isratech / イスラテック

[スタートアップ紹介Vol.41]EndoSpan



未だ、患者の負担が大きく、手術が難しい疾患は多くある。しかし、近年の様々な技術革新によって患者や術者の負担を減らしたり、手術自体の成功率を高めることができている。イスラエルスタートアップもその一役を担っている。


URL:https://www.endospan.com/

イスラテックインターンが、大動脈弓疾患治療に関する人工血管(ステンドグラフト)技術を開発している 「 EndoSpan 」について、代表加藤に伺います。

EndoSpan とは、そもそもどんな会社でしょうか?

EndoSpan は、大動脈弓疾患を治療するために最初に承認された分岐血管内システムである NEXUS を開発しました。これにより、複雑な外科的大動脈弓の修復が標準的な血管内処置に変わります。これは、独自の幾何学的設計により長期の安定性を強化するように設計されており、アーチの操作、ひいてはストロークのリスクを軽減します。

これまでのステントグラフトシステムと何が異なるのでしょうか?

低侵襲技術は下行大動脈疾患と心疾患の治療の標準治療ですが、治療が困難な大動脈弓の解剖学では、高侵襲で死亡率の高い開腹手術が依然として使用されています。 NEXUS™ Aortic Arch ステントグラフトシステムは、この重要な領域に対処するために独自に設計されています。

お話しを伺う限りでは 弓部大動脈にのみ有効なようですが、その他の上行大動脈や下行大動脈などにも効果はあるのでしょうか?

医学の専門家ではないため、質問の領域で効果は不明ではありますが、Nexus のメインモジュールは、腋窩大腿ガイドワイヤー上に展開され、腕頭動脈から下行大動脈まで伸び、上行大動脈に適合する事前に湾曲した上行モジュールと組み合わされます。

このように、操作を最小化している設計機能により、高い成功率および合併症の発生率低下、さらに耐久性も示しており、安全な血管内修復を可能にしています。

なるほど、比較的安全性が高く手術の負担が低いシステムなのですね。ちなみに、イスラエル以外で認可がおりている国はありますか?

最近、Nexus大動脈アーチステントグラフトシステムの米国 FDA から Breakthrough Device の指定を受けました。 FDA の画期的なデバイス指定プログラムは、規制当局への提出のレビューを優先することにより、生命を脅かすまたは不可逆的に衰弱させる疾患または状態に対して、より効果的な治療を提供する可能性がある医療デバイスへのタイムリーなアクセスを提供し、それによってデバイス開発プロセスを促進することを目的としています。同社の功績により、EndoSpan の Nexus は、最終的にはアメリカで使用するために商品化される可能性があります。

日本で使用した事例等はあるのでしょうか?

2018年、日本ライフライン株式会社とEndoSpanは、日本におけるNexusシステムの独占販売契約の締結について基本合意に達しました。

なるほど、今後の医療業界の発展だけでなく、上記症状の早期解決や患者の負荷が減ることは希望の一つですね。本日はありがとうございました。


URL:https://www.endospan.com/

※イスラエルでは、こうしたスタートアップが  6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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