人材とファンドのお話 | Isratech / イスラテック

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人材とファンドのお話


加藤:たとえば、日本の高校生・大学生が、イスラエルも日本も、高校生レベルだと頭の良さはあまり変わらないと思うのですが。

江副:高校生ぐらいまでだと、日本の学生の方が頭いいかもしれませんね。

加藤:その高校生が、テクニオン大学の工学部とかにいくとか…。

江副:すごいでしょうね…。

あと、イスラエルに限った事じゃないですけど、飛び級がありますよね。以前、ilnad6 にイスラエル出身の若手がいたんですが。

彼は、来日した26才の時点で、電子工学、情報工学、両方の博士号と、なんとMBAも持っていて、26才ですよ。

加藤:はぁ、30代中盤のようなキャリアですね…。

江副:26才の新卒ペーペーでやってきた若者が、そこからスタートですよ。普通の日本人は、勝てませんよね…。

加藤:それは、会社を作る際のスタートにも言えますね。

イスラエル企業 Discretix 社も、起業する際、シリコンバレーや日本は、アイデア、いわゆるノリで、会社を始めますよね。ガッツ勝負。

一方、イスラエルの人は、スタートから違い、自分が起業する分野でキャリアがある人が、その延長線上で始める。マネジメントチームも、当然その分野出身で固めるので、VCからの投資を得やすい。

江副:成功の可能性が高い…。

それと、優秀な人をそのために集めてくる、人材の流動性が日本に比べて圧倒的に高い。優秀な人を、ある瞬間バーっと最大風速的に集める事が容易ですよね。日本は、そういうことをしてしまうと、その人を一生面倒見なければならないというリスクがついてきて、ベンチャーだと、なかなかうまく回らない。

それと、イスラエルはVCが幅広く動いていることはあるでしょうね。日本は、村上ファンド事件以降、もうほとんど優秀なファンドは海外へ出て行ってしまいました…。

日本だと、目の敵にされるので、やっていてもしょうがない。「それで、日本が空洞化してしまったのでは?」というのを、すごく感じています。あの時、マスコミの報道に対して「ファンドマネジャーが悪い。」という世論の中に、乗っかってしまった日本は、かなり大きな十字架を背負ってしまった…。

加藤:ファンドのいいところは、会社のスタートアップ時は、誰かがお金と時間を背負い、リスクとっている人がいて、それを支えるのがファンドじゃないですか。

江副:ファンドが、日本へ貢献したことは誰も褒めずに、1つ事件を起こしたら、「金の亡者だ…。」マスコミ的には楽しいかもしれませんけど、あれは間違っていますよね。

そのために、日本は、アクティブに投資してくれる投資家がスッカラカンになってしまいましたよね。ベンチャー企業といいつつ、大企業がガチガチに資本を固めているような会社しか動けなくなってしまっている。

そう思いませんか?

5~6年ぐらい前までは、この通りには、優秀なVCが並んでいて、ディール(投資案件)があると、バーっと話をして、一周して帰ってこられました。ただ、現在(2010年5月時点)は、ほとんどいないですからね。

大手町へ行った際見渡したけど、銀行が一行もなくなってしまったのと、変わらない状況ですね。

ファンドの会社は、表向きはあまり出て来ないので、一部のお金持ち相手にファンドを集めていたりすることはあっても、一般人は知らない会社じゃないですか。それまでは、そういうファンドがあったから、ベンチャー企業がどんどん進んでいたのに、村上ファンド事件以降は、彼らは身軽でファシリティーがあるわけではなく、紙と鉛筆だけで勝負している身軽な人なので、黙って拠点を、香港やシンガポールへ移してしまいましたよね。やりにくいと思ったら、すぐに行ってしまいますよね。

※この通り…インタビューをしたiLand6 のオフィスがある一番町のある通りの事

加藤:たとえば、お金を出してもらいたい人、起業したい人からすると、そういうファンドの人がいるから、「ファンドの人からいかに出してもらうか」を考える人増えますよね。

そういう話をお聞きすると、日本のそう考える人たちの総数が減るのは、国としては、やはりマイナスですよね。

江副:今、起業しそうな人たちの年代、いわゆるロストジェネレーション世代じゃないですか。多分この世代、今の社会環境で、ファンドがあったら、立ち上がる会社は結構出てくるはず…。

でも、その環境をむしり取って、バシバシ捨ててしまった訳だから。もうないですよね…。だから、成功しようとするなら、海外へ行くしかないのかなと。正直、今の日本の状況を見ていまして、かなり、もう無理なんじゃないか、起業しようと思ったら、不動産持っていないと進められないですからね。

加藤:会社設立初期にキャッシュフローを作るのは、ものすごく困難ですからね。

江副:それもできないですよね。

キャッシュフローゼロからスタートとすると、無給、自分ひとりで日々、お金が入ってくるビジネスでしか始められなくなるから、小さい商売しか生まれてこないですよね。じゃあ、「お金集めなきゃ」ということになっても、

「ご両親に相談して、不動産を担保に入れてみてはどうでしょうか?」

ということになってしまう。(笑)今、日本で残っている投資ファンドの多くは、そういうことでしか動かなくなってしまっている。

若い人は、大きいビジネスは何もできない環境で、起業しようとする優秀な人は、海外へ行くしかないですかね。それで、後から日本へ戻ってくるとか。

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