[スタートアップ紹介Vol.5]TytoCare-前半
イスラエルのデジタルヘルス起業家は、ヘルスケアのデジタル化を強化するというイスラエル政府の取り組みと同じ方向性を向いております。
本日紹介するのは、この領域の会社です。少し長いため、前半、後半に分かれています。後半はこちら。
URL : https://www.tytocare.com/
TytoCare とはどんな会社でしょうか?
在宅のデジタルヘルス領域の流れとして、ある数値をモニタリングしてくれるだけでなく、機器を装着している本人へ何かしらのフィードバックが求められている点で、
TytoCare はその先駆者であるからです。
一般のウエアラブル端末と異なる点はどこでしょうか?
他にもこの様な遠隔医療用デバイスはありますか?
日本は少子高齢化、都市部での人口一人当たりの医者不足(都内の病院は待ち時間が極めて長い)、過疎地域や、何かしらの理由で通院が難しい場合など、ニーズは大きいです。現在いくつかの領域で、遠隔医療用のデバイスが登場し始めています。
目の疾患などの分野もその1つです。
基本的には領域ごとにより装置(診療に使う数値)は違いますが、データの取得が可能で、遠隔でのアドバイスが可能、かつ、患者自身で何かしらの対処が容易に行える場合などの領域で登場し始めています。
心音や耳の状態など、遠隔で医師が診断できる程の正確さを可能にした理由はどこにあるのでしょうか?
診察室で診察時に取得するデータと同じことを、そのまま家庭でも取得できる形に小型化しました。
検査をするカメラと基礎体温計、耳鏡、聴診器、および舌圧子アダプタを備えたTyto デバイス、ライブビデオ遠隔医療検査、検査のレビュー、および患者とのコミュニケーションを行うための TytoVisit プラットフォームによって安全かつ正確にデータを取得することができるため、診断のためだけに病院に行く必要がなくなります。
(そもそも、病院に行くのが大変な人であれば、これほどありがたいことはないですね)
確かに自分が病院に行くかどうかわからない一人暮らしのお年寄りなどは、病院に行くまでに転倒して怪我するなどの方が、かえって可能性として起こりえますからね…。
これまでのチャットや、TV 電話などの遠隔医療とどのように違うのでしょうか?
「問診」と「データ」両面で遠隔診断ができることが強みです。
話は少し大きな視点になりますが、世界的な需要はどの程度ありますか?
ヘルスケア領域におけるコンピュータ化されたシステムの使用は、多くの治療の結果を集め、その知恵を多くの患者に提供できます。そのため、患者のニーズに合わせた治療や、個別のツールとして治療のサポートが可能になるため需要は非常に高いです。
さらに、病院で患者を治療するためのコストが高いことを考えると、高度なセンサー技術は在宅入院への移行を助ける役割も併せ持つことが可能となるため、需要は高まってくるでしょう。
後半。へ続く
後半は、イスラエルの話も登場してきます。
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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