[スタートアップ紹介Vol.54]VIZ.AI
AI による画像分析およびリアルタイム監視システムを開発している。
イスラテックインターンが、今回は 「 VIZ.AI 」について、代表加藤に伺います。
VIZ.ai は、そもそも、どんな会社でしょうか?
他のスタートアップの AI による画像診断技術とはどのように異なるのですか?
同社は、AI 支援トリアージおよび通知プラットフォームで、 2018 年 2 月に米国食品医薬品局( FDA )の認可を取得しました。 最近では、510(k)パスウェイを介した Viz CTP で 2 つ目の FDA 認可を取得しました。これによって、ヘルスケアプロバイダーは自動脳画像分析のための重要なツールを利用することができるようになりました。
FDA の認可が下りるということは、ある程度信頼性がある証左と言えますが、イスラエルのスタートアップで FDA の認可を取っているスタートアップは VIZ.AI の他にどの程度あるのでしょうか?
そうなんですか!ここでは挙げきれない感じですね(汗)
イスラエルのスタートアップは医療系の AI やディープラーニング技術の開発にも強いと感じていますが、何か秘密はあるのですか?
理由はいくつかあります。その中で一つ挙げるとすれば、イスラエルの Sheba 医療センターのような多くの医療関連組織が、デジタルヘルスへの投資、スタートアップの歓迎やコラボレーションの実施、イノベーションを刺激するための施設建設など、非常に協力的という点があります。
第 5 回で紹介した遠隔医療デバイスの 記事 6 TytoCare も、コロナ渦で必要性が急激に高まり、Sheba 医療センターと協力をしています。一気にこの領域のスピードが速まりました。
確かに、組織として協力しやすいとスタートアップ側との連携が速まりますね。
この組織的な考え方というか、国としてイノベーションを推進しようとする考え方は、イノベーションに対する組織の目標を導き、その結果、医療制度自体が、優れたアイデアを持った起業家からアプローチされることでますます進化していきます。
以前ご紹介した、記事 27 Icecure Medicalは、日本でも亀田メディカルセンターなどが先進的に協働を行っています。
日本でもイノベーションを取り込もうという動きはあるのですね。
いずれにしろ、スタートアップと病院でも、相互理解とイノベーションを取り組む推進が進んでいるのですね。現在、世界的に医療業界の注力はコロナワクチンの開発だと思いますが、イスラエルのスタートアップでもコロナワクチンや未知のウイルスに関する技術開発などは行われているのでしょうか?
現在、コロナ関連技術をすでにリリースしている、またはそのような技術を開発しているイスラエルスタートアップ企業は 300 社を超えています。たとえば、Migal は、家禽のウイルスに対するワクチンを開発したガリラヤ研究所の研究チームであり、家禽のウイルス類はヒトに影響を与えるものと類似した DNA 構造を持つことが多いため、3か月以内にヒトで使用できるワクチンに変更可能であると主張し開発に取り組んでいます。
もう 1 社、EarlySense は、病院や老人ホームに設置されているシステムを開発しており、患者が自分の体に触れることなく自身の病状を監視できるというシステムです。これは、FDA および EU 安全衛生基準( CE )によって承認されています。
まな板のように見える同社の非接触検知プラットフォームは、マットレスの下に配置し、24 時間の監視を可能にします。このシステムは胸部の動きの分析を専門としており、胸部の動きを呼吸パターンによって分割して、患者の状態変化を検出します。異常時に医療チームにリモートでアラートを提供することは、コロナなどの伝染病の蔓延を防ぐのにも非常に理想的です。すでに Sheba Medical Center の隔離部門では、このシステムを使用しています。
などがあります。
コロナ禍でもやはりイスラエルのスタートアップは強いですね。彼らの危機に対する強さが感じられるインタビューでした、本日もありがとうございました。
Viz.AI
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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