新型コロナウィルス関連雑感(イスラエルの危機管理) | Isratech / イスラテック

新型コロナウィルス関連雑感(イスラエルの危機管理)



この国は、周りが敵国(ほぼ島国)、所謂セキュリティチェックも全員チェックしますが、今回、基本疑わしい人は全数検査しているようです。

● 2020 年 4 月 1 日 9 時時点 ( JST ) のイスラエルの感染状況
感染者 : 4831 名
死亡者 : 17 名
死亡率 : 0.39 %
参照:国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況

現在、恐らく 3000 名以上の感染者がいる国においては、トップクラスの死亡率の低さは、一部では批判を受けていますが、流石の危機対応能力だと思います。

ただ、世界人口の数十パーセントがかかるとも試算が出ている中で、
細かい施策はあるものの、現在、大局的には、

  1. 感染者全員を検査し、感染者を隔離し続ける施策
  2. 重傷者をできるだけ抑え、死者数を減らす施策

二択を迫られる状態になっていると思います。( 無論 1 , 2 両方できるのが理想。)

イスラエル関連のスタートアップ関連の知人も多数、
もちろん、それらを支えるガイド関連の知人友人も多数おります。

イスラエルは、ハイテク、スタートアップも強いですが、
日本並みに年間多数( 400 万人以上)の観光客を受け入れることで成り立っております。

イスラエル単独で考えた場合、全数検査し、感染者を隔離すればいいとは思います。
ただ、今回は短期戦(直近 3 カ月)ではなく、中長期的(半年以上先)に考えた場合、どうするのがいいのか?
人口が多い国( 中国は 1 の例外国 )は、状況が光速で変わり、それへの対処が追い付かないため、2 に切り替わざるを得ないような印象を受けます。(医療崩壊を避け、一部国では医療崩壊へ。)

現在の世界情勢で難しいところは、世界各国が 2 の施策に偏り始めると、
1 を続けるリスクが相対的に高くなってしまうことです。

いざ、世界各国で社会免疫ができ、ある程度経済活動、人が動ける段階になっても、
1では、感染者と非感染者を区分けするため、ワクチンができないと、恐くて通常通りの活動に戻るまでにかなりの時間(1年以上もしくは、それ以上)を要する点です。その打撃を非常に危惧しています。

今回の『危機管理』では、どこまで包括するのか(どこまで想定しておくか:期間、影響範囲)、各国、各ステージにより違うため、各国正解が異なり、何とも申し上げにくいですが、イスラエル流の危機管理能力の高さでこの難局を乗り切れることを祈っています。

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