[スタートアップ紹介Vol.38] Taranis Visual
イスラテックインターンが、今回は衛星画像などの航空画像を利用した農作業の効率化、サポートを実施している「 Taranis Visual 」について、代表加藤に伺います。
今回、Taranis Visual とは、そもそも、どんな会社でしょうか?
詳細な画像とディープラーニングによる分析の精度の高さが伺えますが、それを可能にしている技術はなんでしょうか?
衛星画像などを、どのように現場に活かしているのですか?
Taranis のリアルタイムのイメージングと分析により、農家は被害の発生を防ぐための対策を講じることができます。この技術によって、作物や雑草がどのように見えるか、どの昆虫や病気がそれを脅かすかについてソフトウェアが学習し、自動的に見つけられるようにしていてそれをユーザーに素早く共有することで、病気や虫害の予防に繋げています。
ホームページの動画を見る限りですと、本当に凄い精度だと感じました!!
それだけに、農業に対する徹底的なサポートが行える企業なんだなとわかりましたが、こうしたことをを可能にする技術は、そもそもどこから来たものなんですか?
Taranis の共同創設者で CTO の Eli Bukchin 氏は、以前はイスラエルの気象システムを発明していました。 Taranis は、前例のない解像度とスケールのため、最初に多くのコンピュータービジョンの問題を克服しなければなりませんでした。
この課題を克服するために、Taranisはソフトウェアエンジニアだけでなくハードウェアの専門家も必要としていました。元々イスラエルには、コンピュータービジョン、リモートセンシング、農学の分野で多くの専門家から構成されていることが、大きな要因の 1 ではないでしょうか。
大規模経営の農業向きと考えますが、日本での需要はあると考えますか?
日本のハイテク企業は、インドや APAC 諸国などの国内市場と世界市場の両方で利益を得る大きな機会として農業技術に多額の投資を行っており、小規模な新興企業が興味を持っています。
実際に日本でも活用されている農業技術としては、GPS を利用した水田での無人トラクター使用や、その土壌状態を監視し、両方を同期して栽培と施肥を自動化する。また、自動化が難しい作業の場合は、バックパックのように装着されるウェアラブルロボットを利用し、農産物の収穫と運搬を支援するなど利用されています。
作業を自動化するだけでなく、Taranis のようなハイテク農業技術は、農家が作物の管理を決定するために使用できる正確な情報を提供することで、たとえば果物であれば、さまざまなデータから給水量を減らす時期を農家に知らせることができます。それにより樹木の水分吸収量を少なくし、果物の糖度を増加させることに繋がったりします。
上記のように狭い農地が多い日本でも活用の方法はたくさんあると考えます。
人手不足だけでなく業務負担を減らすことで日本の農業を救うことができそうですね。
本日はありがとうございました。
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
お問合せ先:お問合せフォーム