AeroScout社について③
- 2010年06月15日
- Interview
加藤:2010年、iLand6社からAeroScout社へ会社を移られましたよね?
江副:AeroScout社自体は独り立ちしていて、もう、「役割は終わったな」というのがあります。元々、私は、iLand6社の社員で、AeroScout社へ出向していたという立場ですから。
そんな中、AeroScout社自身は、現在オペレーションもしっかりしていますし、iLand6社がサポートする部分もそれほどなく、私の立場自体も、日本支店長にすぎなくなってきている。
であれば、オペレーションはその人たちへ任せて、iLand6社としては、投資をし株式を持っているので、私自身は、iLand6社へ戻り、次のビジネスを立ち上げていく。というのが、私の本来あるべき姿かと。
「どんどん立ち上げて、チャレンジしていくしかない。」
私は、そういうチャレンジをしたくて、大企業を辞めて、飛び出してきた訳で、チャレンジするのを辞めてしまえば、最初から大企業にいた方が良かった訳ですよ。
だから、もう一段落したな。
大きい案件もいくつも受注できましたので、卒業して、そろそろ次のビジネスを戻って立ち上げよう、というのが現在の状況です。
現在、今海外から面白い技術をいくつか持ってきています。
1つは、イスラエルの技術をAeroScout社と同じようなモデルでやる方法。もう1つは、今までは後ろ盾が何もない状況だったので、慎重に動いていましたけど、今は会社をいくつか成功させた後ろ盾があるので、ちょっとチャレンジもしたいなと。
実は、今自分自身で、あるシステムを開発しています。
時間を見つけ、コソコソ作っています。まだ、時期は決まっていませんが、今年の夏から秋にかけて、それを立ち上げる予定です。まだ秘密ですが、検証もやって結構いいところまで来ており、どうサービス化へ繋げていくかというビジネスの話になってきています。
これは、最初から世界規模での展開を考えています。ソースも、サービス内容も英語で、多言語対応の予定です。
加藤:最初から多言語対応は、大きいですよね。
江副:そうしないと…。
Web上で動くサービスですけど、今までは、Shift-JISの壁がありましたけど、全くナンセンスなので、UTF-8が標準になり、多言語対応開発が最初からできますからね。あとは各国で現地言語がサービスできる人材を雇って行こうかと、スモールスタートですが、多地点スモールスタートできる仕組みを考えてしまえばいいかと。
加藤:それにしても、頼もしいですね。
江副:できちゃいますよね?
ネットのサービスの場合は、一か所にサーバーを立てて、コンテンツを供給する時もCDNの技術、いろんなネットの技術も発達していますし、ロケーションは容易に越えられる。
ただ、現地の言語へ翻訳するとか、文化を吸収していく必要があり、そこに人はいるべき、というスタンス。ベンチャーだけど、多拠点で、スモールスタートでジワジワっと、カビの胞子が散って行ったようなモデル。
加藤:ワンソースマルチユースですね。
江副:半分道楽というか、道楽でやっていかないと面白くないじゃないですか。今まで、海外のビジネスをやっていく中で感じたことを、形にしていかないと。