[スタートアップ紹介Vol.3]BGR Robotics
URL : http://bg-robotics.com/
HydroCamel II AUVはハイレベルな機動、ほぼ垂直に潜水する能力、障害物回避および意思決定を含むインテリジェントナビゲーションシステムの装備など最先端技術を備えている。
水中パイプラインの確認、水中地雷原のマッピング、通信ケーブルの配置場所の検索、沈没船の検索など、海洋産業で重要な役割を果たすと考えられています。
BGR Roboticsについて伺ってみました。
今回 BGR Robotics とはどんな会社でしょうか?
アメリカ、ロシア、中国などでも自動潜航は開発されていると思いますが、現状はどの国がイニシアチブを取っているのか、またその中でイスラエルはどのようなポジショニングで、今後どのようなことが期待できるでしょうか?
開示されている情報だけでは、各国の思惑や機密事項もあるためイニシアチブについての判断は難しいですが、イスラエルに期待できることは、自動車の自動運転関連企業とスタートアップが集まる世界的な集積地域になっているということで、その領域で生まれてくるイノベーションは、自動運転、自律運転を必要とする他の領域への拡大において、主導権を握っていく可能性が大きいと考えられます。同じように自動潜航にもこのような技術は応用可能であると考えられるため、そちらに関しても期待できるのではないでしょうか。
イスラエルではハードよりもソフトの開発に強いイメージがありますが、このように潜水艦や車などの物を作ることにも長けているのでしょうか?
潜水艦ビジネスと日本の関係について、そもそも日本に需要はあるのでしょうか?
また、どのようなことに応用できるでしょうか?
日本の領土面積は 61 位ですが、海洋面積では、なんと世界 6 位の国です。それだけ、海洋研究・開発、海洋資源・海洋産業に対する注目や大きな需要を持っています。しかし、宇宙開発と同じようにコストやリスクが大きく、得られるものが未知である以上、日本における技術開発は進めにくいため出遅れている感はあります。そのため、他国の技術を取り入れ、発展させていく必要性があります。そういった点で BGR Roboticsなど、自動潜航技術を開発しているスタートアップは大きな可能性があると考えられます。
具体的には、深海開発、海洋開発など海で複雑な開発を行う場合に、人の作業が困難な地域は非常に多く、その測量や代替作業に活かせます。また、 自動走行車というよりも、宇宙開発のような領域への応用も期待できます。
BGR RoboticsのAUVの開発は学生時代から始まっていますが、イスラエルでは学生でも積極的に起業しているケースは多いのでしょうか?
日本でも最近は学生が起業する機会が増えてきていますが、イスラエルの学生から学べることや活かせるようなことはあるのでしょうか?
BGR Roboticsに関してはおそらく、魅力的な領域であったため大学もバックアップしたのではないかと推測できます。起業に関しては上記のような流れが多いため、イスラエルの学生から学べることとしては、彼らはすでに徴兵制を経ているので、学部生でも22歳から25歳であるという点において、積極性、責任感、リーダーシップなど日本の大学生よりも多様な経験値を持っています。
本日はありがとうございました。
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※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
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