[スタートアップ紹介Vol.39] E8 Storage
同社 HP がないためこちらにて。
URL:Amazon buys Israeli startup E8 Storage
イスラテックインターンが、今回は 2019 年に Amazon が買収。Amazon Web Services センターの一員となり、高速なパフォーマンスを実行できるフラッシュメモリーをを使ったストレージハードウェアを提供している「 E8 Storage 」について、代表加藤に伺います。
E8 Storage とは、そもそも、どんな会社でしょうか?
E8 のストレージソリューションは、プライベートな内部組織クラウドインフラストラクチャの構築、または AWS などのクラウドサービスプロバイダーのパフォーマンスの高速化を目指す企業向けに設計されました。
つまり、企業は、データを転送する速度が速い大規模なデータセンターのローカルサービスから離れた場所にあるストレージドライブを見つけることができます。
すでに Amazon に買収されており、あまり情報がない企業ですが、どのような技術を開発していたのでしょうか?
E8 Storage の手頃な価格、信頼性、スケーラブルなソリューションは、リアルタイム分析、財務および取引アプリケーション、ゲノミクス、大規模ファイルシステムなど、最も要求の厳しい低レイテンシのワークロードに最適です。
なるほど、専門用語多くてちょっとハテナですが、後で勉強します。(笑)
ラックスケールアーキテクチャを備えたフラッシュストレージによって企業はどのような効果がありますか。
現代では、どの地域(どのポイント)でデータが一時的に増えるか、予想はしますが、予想しづらい一面があります。そのためデータを処理するための考え方が、『ラック・スケール・アーキテクチャ』という考えで、コンピューティング、ネットワーク、ストレージを搭載した高密度ラックを用意しておき、ニーズに応じて、パフォーマンスが最適化された仮想サーバをソフトウェアによって構成しておくような考え方のことを指します。
E8 Storage の技術は、ストレージ要件の予測を排除し、簡単にアップグレードおよび拡張でき、統合ネットワークを実現し、ソリッドステートドライブの使用率を 90 %以上に増やすことができます。現在のドライブでは、15 %、30 %などその使用率にばらつきがあります。
データ使用量が読みにくいものが多い中で、柔軟に対応できるシステムを作ろうというのが、そもそもの考え方の根源にあるようです。
なぜ Amazon は買収したのでしょうか?技術等を踏まえて解説頂けますと幸いです。
一言でいうと、AWS に、ピッタリの技術だからでしょうね。少し専門的になりますが、同社の NVMe (ストレージに関する新しい技術) は、より高速な NAND (いわゆるフラッシュメモリ) ストレージ用に再設計されており、通常は SSD が担当する領域です。
※専門用語が多いので、気になった方は、お調べくださいね。NVMe ドライブは、SASよりもはるかに高速なシステムレベルの PCIe ( Peripheral Component Interconnect-Express ) ファブリックを使用します。 Gen3 PCIeの潜在的な能力はは SAS の約 5 倍高速で、Gen4 PCIeでは、約 10 倍高速とされます。
専門用語が続きましたが、要するに既存のストレージ部分の能力が高いのです。
これ以上だと、専門的になりすぎるので割愛しますが、1つのポイントの処理能力を上げるためには、1つだけ強化しても実現できないため、システム全体のアーキテクチャーすべてで、その処理能力を出せるようにせねばならいのです。
わかりやすい例でいうと、サーバー容量を増やす、コンピューティングの能力を上げることをしても、ストレージの能力がついていかないと、結局そうした強化した部分の能力を生かせないまま終わってしまう形となるので、全体として高い能力が出せるように設計しなければなりません。これは、AWS のようなクラウド環境だけでなく、自動車などでも同じことが言えるでしょう。
Amazon にとっては、なくてはならない技術なのですね、本日はありがとうございました。
同社 HP がないためこちらにて。
URL:Amazon buys Israeli startup E8 Storage
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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