[スタートアップ紹介Vol.49]Intuition Robotics
http://www.intuitionrobotics.com/
イスラテックインターンが、AI による高齢者ケア用コンパニオンロボットや自動車用 AI の開発を行っている 「 Intuition Robotics 」について、代表加藤に伺います。
Intuition Robotics は、そもそも、どんな会社でしょうか?
同社の ElliQ は人工知能ベースのロボットコンパニオンです。ロボットを介して、高齢者がより活動的になること、また、家族や仲間との関わりを維持することなど、高齢者の生活向上を目的として開発されました。
このロボットは、ユーザーの個性と好みを学習するように設計されており、機械学習と自然言語処理を使用して、散歩したり、孫にメッセージを送ることを提案するなどのコミュニケーションを主体的に図ることで高齢者によるテクノロジーの使用を容易にもしています。
高齢者が簡単に操作して、アクティブになるのは良いですね。ところで、様々な同様なロボットがこれまでも出てきていましたが、異なる点はどういったところでしょうか?
さらにこれは、自動車メーカーなどのサードパーティにも製品を活用することができるということがこれまでと異なる点ではないでしょうか。
車などにも応用できるのはすごいですね。実装されたら話しかけてみたいです。現在同社にはトヨタが投資しているということですが、自動車にこの AI を搭載することで予測できる未来はどういったものでしょうか?
将来、どのぐらいの時期かわかりませんが、Intuition Robotics は、自動車をパーソナライズさせることができるでしょう。今、私たちが使うスマホをイメージするとわかりやすいかもしれません。
ドライバーや乗客との関係性を構築し、車内体験価値を向上させることに役立ちます。この画期的なテクノロジーと新しい体験価値は、モビリティインテリジェンスの新しい領域をもたらし、自動車におけるカスタマーエクスペリエンスを再定義するでしょう。
将来的には、自動車とロボットとユーザーによるエンゲージメントのコラボレーションにつながる可能性があります。
なるほど、非常に興味深いですし、車内がより便利になりそですね。話を戻しますが、介護ロボットやコミュニケーションロボット業界に関しては、日本のスタートアップでもラボットのようなコミュニケーションロボットを開発しているなど、競争が激化しています。イスラエルのスタートアップでも同様なことが起きているのでしょうか?
そうですね。例えば、Temi というロボットもいます。 Temi は、ビデオ指向の音声操作による自律型パーソナル AI アシスタントロボットで、ユーザーを認識し、その要求に応じてフォロー、事前設定された場所の保存、スマートデバイスや Web サービスに接続しながら自宅やオフィス内を移動するなどが可能です。
現在は、介護施設、病院、住宅、および商業スペース等で使用されています。このようにイスラエルのスタートアップでも、競争はありますが、その中でもIntuition Robotics のテクノロジーは比較的ユニークな方ではないでしょうか。
なるほど。開発競争はどの国も激しんですね。では最後に、Intuition Roboticsは、 高齢化が進んでいる日本への導入目標があると感じましたが、日本の独自文化の中で、このようなハイテク産業が高齢者に受け入れられ、順応していくとお考えでしょうか?
日本は独自の文化を育んできましたが、現在そして未来における高齢者は、より柔軟に比較的なんでも受け入れることができるのではないかと感じています。デジタルネイティブな高齢者も近い将来登場するでしょう。
ElliQ はユーザーの個性と好みを学習するように設計されていますし、この種のテクノロジーは独自の環境下でもユーザーやその周囲に適合することができます。
また、高齢化先進国の日本では、孤独という問題、とくに一人暮らしの高齢者は、解決しなければならない社会的な問題の一つでしょう。そんな中、ElliQ などが受け入れられ、孤独感を解消し、活用されていく未来に期待しますし、そのためにスタートアップ企業が成長すること、日本の産業がうまく関わっていけるようにしていきたいとも感じています。
まだまだ高齢者用のロボを使う機会は遠いですが、アレクサなどの音声認識などを使用している身としては、すぐそこにある未来というきもしてきました。
本日も、興味深いお話し、ありがとうございました。
http://www.intuitionrobotics.com/
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
お問合せ先:お問合せフォーム