[スタートアップ紹介Vol.58]3NT Medical
手術の際、出来るだけ大きな傷をつけずに、患者の負担を減らすこと、適切かつ最適な手技を行い術後の回復もスムーズになるように計画する際に、道具の選択は大変重要になる。
URL : 3NT Medical
耳鼻科に特化した、内視鏡の開発を行なっている。イスラテックインターンが、今回は 「 3NT Medical 」について、代表加藤に伺います。
3NT Medicalとは、そもそも、どんな会社でしょうか?
3NTは、Sinusway Drivable Endoscopeの開発者であり、鼻や耳の奥などの手術が困難な範囲に対しても、低侵襲アクセス、視覚化、および治療を可能にしています。 ケアの全ての設定にわたって、鼻の診断と治療を変革しています。
様々な内視鏡が世界中に存在しますが、それらとどのように異なるのでしょうか?
同社のColibri™MicroENT Scope は、耳鼻咽喉科用に特別に設計された世界初の使い捨て内視鏡です。 Colibri™ 内視鏡システムには、人間工学に基づいた軽量なハンドピース、直径2.2 mm のチップ、および内蔵の吸引機能が組み込まれています。さらに、この無菌内視鏡は、多目的デバイスを再処理する際に懸念される相互汚染のリスクを排除することにより、患者と医療スタッフの両方の安全性を高めることができます。
なるほど、これまでより操作性が向上しただけでなく、安全性も向上されるのですね。
これを使用する事で、これまでの耳鼻科の手術とは何が画期的に違ってくるのでしょうか?
そうでうね。例えば、耳の手術は従来の顕微鏡的アプローチでは、大きな皮膚切開と時間のかかる耳骨の穴あけが必要になる場合があります。しかし Colibri™ は、低侵襲の内視鏡的経管アプローチを可能にし、見にくい中耳構造でも優れた広角ビューを提供するなど手術への負担を大幅に軽減することができます。
すごいですね。術中の視界が広がることで切開が不要になる手術もあるということですね。米国の認可などは取っているのでしょうか?
同社は、耳科に使用される Colibri microENT シングルユース内視鏡のFDA510(k)認可を取得しています。
やはり、すでに米国では承認をとっていると。日本での導入は進んでいるのですか。
日本の HOYA 株式会社が、3NT Medical に 1500 万ドルの目標資金を投資しております。 HOYA を通じて 3NT Medical の革新的なソリューションが日本の医療業界にも影響を与える可能性も今後考えられます。
非常に画期的な技術だと感じました、日本での導入が進んでいくことに期待したいです。
本日はありがとうございました。
URL : 3NT Medical
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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