[スタートアップ紹介Vol.1]Argus Cyber Security
インテルに約 153 億ドルで買収されたモービルアイのように、
ブロックチェーンや AI を応用して自動運転に必要な技術を開発しているスタートアップも少なくない。
そのほかにも運転者と利用者を繋ぐ技術、保護するシステムなど、自動車に関する様々な場面にイスラエルのスタートアップが活躍している。今回は、この会社についてお話を伺ってみました。
1. Argus Cyber Security
Argus Cyber Security や Connected Car について伺ってみました。
Argus とはどんな会社でしょうか?
車へのサイバー攻撃の多層防御を、業界に先駆けてそのソリューションを提供している点です。
モービルアイもそうですが、他社が構想段階や技術が確立する前に、ソリューションの提供を始めることで、ノウハウを貯め、その領域のデータ取得により、ポジショニングをとっていっている。この部分が一番の強みだと考えられます。
また、こうした点が評価され、2013年以降数々の自動車新興企業の賞を獲得しています。
そもそも侵入防止システム ( IPS ) とは何でしょうか?
IPS を使うメリット、おススメする理由は?
なぜ Connected Car に侵入防止システムが必要なのでしょうか?
Connected Car では、不正検知しても、それに対処しないと、重大な事故や運転機能の乗っ取りなどに繋がってしまいます。
基本的に IoT 時代になると、いわゆるサイバー攻撃が複雑多様化する中にあっては、エンドポイントの一角のセキュリティ対策を強固にしたとしても、USB ポートが1つあるだけで、セキュリティ上のリスクが増大することは明らかです。
そのため、侵入検知から侵入防止へ移らざるを得ない状況になるので必然的に IPS が必要となります。
今後 Connected Car が自動車業界のメインになると考えられますが、インターネットを常時接続する機能を有することで、どのようなユーザーや自動車業界、その他保険などの関係業界などへ影響や利便性が生まれるのでしょうか?
また、その基本的なシステムとこれからの課題はどのようなものがあるでしょうか?
自動運転やスマートシティの技術が拡大することによって、こうしたリスクはますます拡大します。その中で、「安全な接続」と「安全でない接続」を利便性や安全性を加味して、いかにユーザーにとって不利益にならない形で、提供していくかが鍵であると考えます。
イスラエルと Connected Car、サイバー攻撃や IPS との関係性はどのようなものでしょうか?
イスラエルはサイバーセキュリティ大国として世界でのポジションを作っています。
分かりやすく解説すると、モービルアイは、自動運転衝突防止システムの世界的なリーダーで、シェアは 80 %を超えています。
そのモービルアイをインテルが買収したことは、世界の自動車メーカーや関連産業における主要プレーヤーの自動運転に関わる研究&開発の大半が、イスラエルで行われていることを意味しています。そうした中で、自動運転周辺領域におけるサイバー攻撃対策の研究&開発、新たなサイバー攻撃に関する防御策、知見、洞察が溜まってくるのもイスラエルとなってくる可能性が高いです。
IPS の Connected Car 以外の用途はあるでしょうか?
1 つの大きな用途はドローンや空飛ぶ車です。
自動車と同様にインターネットに常時接続(断続接続しながら)、移動していく躯体への用途はすでに進んでいます。
まず、他の技術との発展では、通信、半導体領域への拡大は予想できます。また、AI 分野などへの攻撃情報(どういう IPS の対応をしていったか)を先行して収集し、信頼できるネットワークで的確に共有するといった観点からみると、BlockChain 技術と組み合わせることで、IPS 技術が発展する可能性はあると考えられます。
[会社紹介Vol. 1] Argus Cyber Security
Argus Cyber Securit 関連記事
https://israel-keizai.org/
https://monoist.atmarkit.co.
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
お問合せ先:お問合せフォーム