[スタートアップ紹介Vol.37]Beam Semiconductor
イスラテックインターンが、今回は長年のレーダーとデータ伝送の研究と経験に基づいたワイヤレステクノロジーを開発している「 BEAM 」について、代表加藤に伺います。
BEAM Semi は、そもそも、どんな会社でしょうか?
BEAM の目標としては、10 Gbpsを超えるデータスループットで最大 400 m の伝送範囲を拡張できるソリューションを実現することのようです。
GoNet systems(https://www.gonetworks.com/)との違いはなんでしょうか?
スタートアップ紹介 Vol.14(GoNet Systems )
GoNet Systems は、スマートアンテナテクノロジーとセルラーメッシュ Wi-fi アーキテクチャ、および帯域幅集約型のモバイルブロードバンドサービスをサポートするように設計されたMBW システムを組み合わせています。 (詳しくは、同社HP等ご確認ください)
そのセルラーメッシュWi-fiソリューションにより、サービスプロバイダーは簡単かつ低コストでカバレッジエリアを拡大できます。
一方で、BEAM の 60 GHz ワイヤレステクノロジーは、シリコンゲルマニウム RF チップと非常に小さいアンテナアレイを組み合わせて、数百メートルの距離を移動できる集束ビームを生成することに基づいています。
独自のアナログビームステアリング電子回路により、アンテナアレイはビームを自動的に操縦して成形するため、手動での位置決めが不要になり、ギガビットワイヤレスデータリンクのスループットを最大化できるのです。
様々な市場でこれらのアンテナの需要が伸びている要因はなんでしょうか?
いわゆる最新の理論だけでは、私たちの世界では、5G の絵空事に終わってしまいます。
様々な市場でこれらのアンテナの需要が伸びている要因はなんでしょうか?
それを可能にするためにワイヤレスキャリアは、より高密度のスモールセルアンテナを設置する必要があります。たとえば、将来、世の中に膨大な数がある電柱・街灯・その他のインフラストラクチャに技術的に接続できるようになっても、それに付属する機器自体が、高価で、汎用性がないものであると普及は難しいでしょう。現在の基地局アンテナと無線機のサイズは大きいですが、5G のアンテナや無線機は熱負荷を管理して視覚的に隠すことができる一方で、より小さくて軽い設計が必要です。
5G ネットワークが低レイテンシ、つまりデータパケットが1つの宛先から別の宛先に移動するまでの時間を短縮するためには、データセンターを無線送信機に近いネットワークのエッジに配置する必要があります。信号強度と無線周波数パフォーマンスが高いデータレートを実現するための鍵であるため、これらの機器の進化は非常に重要であり、需要は尽きません。
端的に言うと、小型化、軽量化、ある程度の高機能なものを、適正価格で提供できて初めて普及していくイメージでしょうか。
なるほど、機器によるパフォーマンスの精度とともに普及可能性がかなり鍵ですね。ということは、これだけ技術を揃えているイスラエルは日本と違い、すでに 5G に対応しているのでしょうか?
5G ネットワークは今年、中東を含む世界中で稼働しています。イスラエルの通信省は、周波数ライセンスの入札を2019 年 7 月に公開しましたが、入札者はまだ発表されていません。イスラエルのスタートアップ企業は、5G 革命を世界的に推進するために設計された技術を開発しています。一部の企業はネットワーク構築ブロックを作成していますが、他の企業は高度なネットワークに依存するアプリケーションを開発しています。
正直まだまだこれからでしょう。
これからの発表とイスラエルによる 5G の革命や日本に及ぼす影響が楽しみですね。ありがとうございました。
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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