[スタートアップ紹介Vol.47]Neteera
イスラテックインターンが、非接触によるバイタル計測および分析が可能な製品を研究開発している 「Neteera 」について、代表加藤に伺います。
Neteera Technologies は、そもそもどんな会社なんでしょうか?
Neteera は、顧客の健康状態とバイタルサインを監視することで顧客へのケアを強化するように設計されたリモート非接触センシング技術の開発者です。
同社の技術は、安全でシームレスなモニタリングを可能にすると同時に、医療機器や人間との接触による汚染に起因する病院関連の感染リスクを低減します。 特にユーザーの操作は必要がないため、家庭、病院、介護施設に向いています。
非接触という点が非常に興味深いです。高周波レーダーが付いたチップによって、非接触でバイタルなどのデータを解析するシステムのようですが、気になるポイントとして、どのように物理的ノイズを除去して解析を行っているのか知りたいです。
非接触データでバイタルデータを取得する技術はこの情勢下、注目を集めています。
同社の技術は、CMOS ベースのサブTHzセンサーとソフトウェア、および信号処理とデータ解釈のためのアルゴリズムの組み合わせで構成され、さまざまな不透明および非導電性材料によるイメージングを支援し、分子の動きだけでなく微小運動も測定できます。このあたりが特徴的です。
スペクトルフィンガープリントにより、クライアントは心臓の機械的活動を監視でき、正確な ECG と同等のデータが得られるとされます。
なるほど。このような製品に関しては、類似製品も多く出ていると思いますが大きく異なる点はどこでしょうか?
今も少し触れましたが、要素技術の組み合わせと合わせて、さまざまな産業に適用できる独自の技術を生み出していることでしょうか。
同社は、医療、自動車、セキュリティ市場を含むさまざまな業界で使用するために、独自のサブ THz および THz 帯マイクロレーダーシステムオンチップ( SoC )とアルゴリズムを開発しています。
すでにそうなっているかもしれませんが、医療など以外にも様々な施設や環境にも対応していくことも考えられますね。
例えば、スマート家具や家電として使用することで、離れた家族や赤ちゃんのモニターにも活用できると思いますが、今後は家具家電に導入されていくのでしょうか?
Neteera のソリューションは、環境に依存せず、衣服などの素材に邪魔されないため、自動車の座席やスマートな家具など、他の構造に組み込むことができます。サブTHzおよびTHzの放射は本質的に安全であり、指向性、非イオン化、非破壊的で、可能な限り幅広いアプリケーションに対応可能な理想的なソリューションです。
今後、世界中のさまざまな場面に活用されていくことが考えられます。
今後、家庭から災害現場まで幅広い製品の活用方法が目に浮かんできます。本日はありがとうございました。
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
弊社では、こうした企業の調査、目利きを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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