[スタートアップ紹介Vol.19]DAV Network
イスラエルのスタートアップも様々な形でブロックチェーンを利用、進化させ、新しい技術を創りあげている。
URL : https://dav.network
ブロックチェーンベースの輸送プロトコルを実現することで、自動運転車などの輸送サービスの利用や支払いに有効である。
DAV について伺ってみた。
DAV とはどんな会社でしょうか?
はい、それは言葉としては理解できます。
彼らの HP などによると、ブロックチェーンを輸送用のドローンへ応用をしていることです。先日第 9 回で紹介した Autotalks 社の場合は、通信のみで、その上というか、その通信を介することになります。
具体的に DAV トークンを使ってどのようなサービスが行えるのでしょうか?
ユーザーは、トークンを使用してこれらの車両やドローンなど料金を支払うことで、いつでもどこでも乗り降りが可能になり、荷物の受け取り配達を行うことができます。
端的に言うと、現在はクレジットカードを介して決済していますが、PtoP、いわゆる端末同士で決済が理論上は可能になります。
すいません、よくわからないので、少し解説いただけますか。知りたいことは、これによってどのような意味があるのでしょうか?
企業は、ネットワーク上に車両をリストできます。乗り物を使用して乗車をリクエストしたり、荷物を配達して受け取り、その後、イーサリアムブロックチェーンを使用して DAV トークンが会社にリリースされます。サービスが完了したら、支払いを清算できます。ブロックチェーンは、DAV 車両が最も近い利用可能なリクエストにサービスを提供するために自分自身をナビゲートするのに役立ちます。
要するに、Uber のようなサービスをブロックチェーンを使用したトークンで支払うイメージでしょうか?
クレジットカード等での支払いは不要で、この DAV のイーサリアムに参加していれば、事実上は、PtoPで支払いが可能。しかもブロックチェーンのネットワークであるので、信用できる相手との取引となります。単純に Uber のようなところで、もちろん使えますが、一般的にブロックチェーンは、コンテナなどの長期輸送、介在者が多く存在する仲介取引などで活躍するでしょう。(そうしたところのほうが、第三者の信用を担保しにくいため)
以前の Backfeed 社( 第 2 回 )とはどのように違うのでしょうか?
ブロックチェーンを活用している点では、基本は同じところです。
Dav Foundation のユニークなアプローチは、サービスユーザーがトークンを使用して任意の車両の使用に対して料金を支払うことで、どこかに乗車したり、荷物を受け取って配達したりできることです。
これらの車両またはネットワーク上の充電ステーションを所有している人々は、提供するサービスに対してお金を稼ぐことができます。これは、平均的な人が自動運転車のネットワーク全体を指先で持ち、1つのトークンで何でも持って行ったり、どこかで乗車できることを意味します。
C to C 取引でいつも問題となってくる『信用』をしっかり担保して、単純に商取引ができるプラットフォームができるということです。
なるほど、大分理解できてきました。様々なサービスがあるようですね、日本で活かせそうなサービスはありますか?
DAVの基盤などのサービスは、日本の無人車技術の開発に役立つ可能性があります。つまり、将来的には分散ネットワークによって、自律型車両は、利用者と最も近い車両をマッチングさせ、相互に通信できるようになると思います。
無人のタクシーを利用するイメージです。無人車両の開発が進む日本にマッチングした技術ですね。より便利になる世界に期待します。
詳細な解説ありがとうございました。
ただ、現産業のどこがどうブロックチェーンになっていくかは、今後いろんな試みがあり、失敗があり、試行錯誤しながら進んでいくとは思います。
本日はどうもありがとうございました。
URL : https://dav.network
※イスラエルでは、こうしたスタートアップが 6000 社以上存在するといわれております。
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